
リモートワークが広がり、Slackのようなチャットツールは仕事に欠かせない存在になりました。便利な反面、「通知が鳴りすぎて生活が乱される」なんて経験をされた方も多いのではないでしょうか。
私自身、ある夜にSlack通知が延々と鳴り続けてしまい、翌朝に上司から「夜中まで働いてたの?それともスマホが暴走してたの?」と冗談交じりに怒られたことがあります。笑い話で済んだからよかったものの、正直ちょっと冷や汗モノでした。
今回はその体験をもとに、Slackを日常的に使う中で役立つ通知管理のハックを紹介していきます。
事件の顛末 ─ 夜中にスマホが鳴り止まない
その日の夜は、プロジェクトの資料をまとめていて、気づいたら日付が変わっていました。一区切りついたところで「今日はここまで」とパソコンを閉じたのですが、問題はその後でした。
眠りについた深夜2時ごろ、スマホが突然「ポーン」と鳴り始めます。最初は気のせいかと思いましたが、数分おきに鳴り止まない。どうやらチャンネルに連携していた外部サービスの通知が止まらなくなっていたようです。
結局そのまま寝ぼけながら朝を迎え、Slackを開くと未読が数百件。しかも「夜中に通知が鳴っていたけど大丈夫?」と上司や同僚からメッセージが。特に上司からは「仕事熱心なのはいいけど、夜中に通知が飛び続けるのはちょっと…」と軽く注意されてしまいました。
ここでようやく、自分がSlackの通知設定をほとんど見直していなかったことに気づきます。チャンネルごとに通知の優先度を変えたり、夜間は自動で通知を止めたりできるのに、初期設定のまま使っていたのです。
Slack通知を快適にするハック
同じような失敗をしないために、いくつか覚えておくと便利なSlackの機能をまとめます。
Do Not Disturb(通知一時停止)
Slackには「Do Not Disturb(通知を一時停止)」機能があります。プロフィールアイコンをクリックし、「通知を一時停止」を選ぶと、その間はメッセージが届いてもスマホに通知が来ません。
通知スケジュールを設定
毎回手動で止めるのが面倒な方には「通知スケジュール」がおすすめです。設定画面から「平日は8:00〜20:00のみ通知を受け取る」といったルールを決められます。
これなら深夜や早朝は自動的に通知オフ。生活リズムを守りやすく、私のように夜中にスマホが鳴り続けることもなくなります。
チャンネルごとに通知を調整
全体通知をオフにするだけでは足りない場合、チャンネルごとに通知レベルを調整できます。
- 重要なプロジェクトチャンネルはフル通知
- 雑談チャンネルは「メンション時のみ」
- ボット専用チャンネルはミュート
このように分けると、必要な情報だけが届き、余計な通知に睡眠や集中が妨げられません。
Manage your Slack Do Not Disturb (DND) settings. Pause, mute…
静けさを取り戻すために ─ 学びとこれから

Slackは便利ですが、そのまま使っていると通知に生活を振り回されてしまいます。私のように「深夜にスマホが鳴り続けて怒られる」というのは笑い話で済むこともありますが、放っておくと仕事とプライベートの境界がなくなり、心身の疲労につながりかねません。
だからこそ、少しの設定で「通知が来るタイミングをコントロールする」ことが大切です。DNDやスケジュールを使えば、自分の時間を守りつつ必要な連絡も逃さない──まさに小さなハックで生活が変わります。
最後に。通知のない夜は、本当に静かです。久しぶりに深夜にスマホが鳴らない夜を過ごしたとき、昔のように「夜は夜として休む」感覚を思い出しました。テクノロジーは便利ですが、静けさを作り出す工夫も、同じくらい大切なのかもしれません。

