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【2025】浜松まつりガイド|勇壮な凧揚げと絢爛豪華な屋台絵巻を体感しよう!

浜松まつりは、静岡県浜松市で毎年5月3日から5日にかけて開催される、地域の伝統と活気が詰まった市民祭りです。凧揚げ合戦では、大空を舞う大凧が壮大な景色を作り、各町が繰り広げる糸切り合戦に熱気があふれます。また、夜には華やかな御殿屋台の引き回しが街を彩り、多くの観光客を魅了します。昼と夜で異なる表情があり、多世代が一緒に楽しめる魅力がいっぱいです。この記事では、浜松まつりの魅力や見どころを存分にお伝えします。

浜松まつりとは? 祭りの概要と基本情報

浜松まつりは、静岡県浜松市で毎年5月3〜5日の3日間にわたり開催される、450年以上の歴史を持つ伝統的な行事です。

もともと、夫婦の間に初めて生まれた「初子」と呼ばれる子どもの誕生を祝う目的として始まりましたが、時代の移り変わりとともに、地域全体の祝い事として発展を遂げてきました。現在では、新たな命の誕生を祝うことに加え、地域の連帯感を高め、文化を継承する大切な役割を担っています。

期間中、昼間には日本三大砂丘のひとつである「中田島砂丘」での迫力満点の凧揚げ合戦が行われ、夜には市街地で豪華絢爛な御殿屋台が練り歩きます。

浜松まつりは、全国的にも注目を集める一大イベントです。県内外から200万人以上が訪れるほど盛大で、浜松市民にとって1年で最も熱く、活気に満ちた3日間となります。

町内会や市民も参加し、訪れる人々を魅了するだけでなく、まつり自体が地域住民の手で支えられています。地域の誇りを象徴する祭りとして、参加者も観客も共に楽しめる場となり、世代を超えてその魅力を伝え続けています。

浜松まつり基本情報

浜松まつりは、昼間の凧揚げや夜の御殿屋台引き回しを中心に、多くのイベントが繰り広げられ、地域住民や観光客を一体にする場となっています。以下に基本情報をまとめました。

開催時期   毎年、5月3~5日の3日間
開催場所   凧揚げ:中田島砂丘にある凧揚げ会場
       御殿屋台引き回し:浜松市中心部および各町内で実施
駐車場    凧揚げ会場周辺の飯田公園臨時駐車場(約1000台分無料、8:00~16:00)
       ※有料シャトルバスで会場へ移動可能
主催者    浜松まつり組織委員会
問い合わせ先 浜松まつり組織委員会事務局
       TEL:053-458-0011
公式サイト  https://hamamatsu-daisuki.net/matsuri/

開催期間中、浜松市内では交通規制が行われるため、公共交通機関を利用するか、規制を避けたルートを確認しての移動がおすすめです。浜松駅から凧揚げ会場の飯田公園までは、有料でシャトルバスも運行されています。

浜松まつりの歴史と由来:450年の伝統

浜松まつりの歴史は、約450年前の永禄年間(1558〜1569年)に遡ります。一説によれば、当時の浜松を治めていた引間城主の長男誕生を祝うため、義廣公の名前を記した凧を城中で揚げたのが始まりとされています。この出来事が、現在の祭りにおける凧揚げの起源と考えられていますが、記録に基づく正確な確認はされていません。

江戸時代には、端午の節句に子どもの成長を祝う「初凧」の風習が広まり、浜松の地でも盛んに凧が揚げられるようになりました。その後、明治時代に入ると、町同士の競争心から凧合戦が発展し、より活気あふれるイベントとなりました。遠州灘からの「遠州のからっ風」と呼ばれる強い風が、凧揚げの条件に適していたこともあり、この伝統が続いていく大きな要因となったのです。

20世紀初頭には、各地で行われていた凧揚げを一つの会場に集約し、組織的な管理が行われるようになりました。大正期には和地山練兵場が主な会場として使用され、戦前には地域の一大イベントへと成長しました。しかし、第二次世界大戦中は中断を余儀なくされるなどの試練も経験します。

戦後、1948年に「浜松市連合凧揚会」が発足し、浜松まつりは復活を遂げました。1950年には「浜松まつり」という名称が正式に定められ、市民の祭りとして一層広く親しまれるようになりました。現在では170以上の町が参加し、夜の御殿屋台の引き回しなどを含め、多彩なイベントで訪れる人々を魅了しています。浜松まつりは、浜松市民の誇りであり、地域を結ぶ絆の象徴として、その歴史を刻み続けています。

浜松まつりの見どころ

浜松まつりは、昼と夜それぞれに魅力的な見どころが満載です。昼間は新たな命を祝う伝統的な初凧や迫力満点の凧揚げ合戦が、中田島砂丘で繰り広げられます。そして夜には、浜松市中心部を舞台に、絢爛豪華な御殿屋台が練り歩き、地域の絆や歴史を感じられます。

この他にも子どもが主体となった凧揚げなど、多世代にわたって楽しめるイベントが目白押しです。

イベント 開催日 時間 場所 内容
初凧 5月3日~5日 10:00~15:00 中田島砂丘 新たな命の誕生を祝う行事
凧揚げ合戦 各町が競い合う凧揚げの合戦
御殿屋台引き回し 18:00~21:00 浜松市中心部 豪華絢爛な屋台の練り歩き
子供凧揚げ 5月5日 10:00~12:00 中田島砂丘 子どもたちが主体となった凧揚げ

それぞれのスケジュールを押さえて、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

勇壮な凧揚げ合戦

浜松まつりの昼間の顔といえば「凧揚げ合戦」です。畳2帖(約1.5m四方)から10帖(約3.64m四方)もの大きさの大凧が、170を超える町から集まり、五月の空を埋め尽くします。各町が揚げる大凧の糸を絡ませ、摩擦で切り合うという迫力満点の競技です。

使用される凧は「初凧」と呼ばれるもので、生まれたばかりの子どもの名前や家紋が書かれています。凧揚げが行われる中田島砂丘は、「遠州のからっ風」と呼ばれる強い風が吹く土地柄、凧を高く舞い上げるには絶好の条件です。そのため空一面に舞う凧たちは圧巻の光景を作り出します。

また、糸が絡み合い、切られる様子が「ケンカ凧」として熱狂を生む一因にもなっています。地元住民の技術や情熱が詰まった合戦は、訪れる人々に興奮と感動を与えてくれるはずです。

絢爛豪華な御殿屋台引き回し

日が沈むころ、浜松の街は一変して幻想的な雰囲気に包まれます。「御殿屋台引き回し」では、豪華な彫刻や提灯で飾られた屋台が市内をゆっくりと練り歩きます。各町が所有する屋台には、見事な彫刻や刺繍が施されており、どれもがアート作品のような美しさです。

屋台の上では、華やかに着飾った子どもたちがお囃子を奏で、道行く人々の目と耳を楽しませます。その光景は、まるで歴史絵巻を見ているような気分にさせてくれることでしょう。

市内80を超える町が参加し、それぞれが趣向を凝らした彫刻や提灯で飾り付けた御殿屋台が、夜の街を優雅に練り歩きます。浜松の歴史と文化を、存分に堪能させてくれるひと時となるでしょう。

熱狂渦巻く激練り

浜松まつりのもう一つの大きな見どころが、昼の凧揚げ会場や夜の屋台引き回しで繰り広げられる「激練り」です。法被姿の若衆たちが威勢の良い掛け声をあげながら、すり足で練り歩く光景は、迫力そのもの。ラッパの音色とともに「オイショ、ヤイショ」の掛け声が響き渡り、見ている人々の心を引き込んでいきます。

激練りでは、初子の誕生を祝う感謝を込めて家々を訪れ、地域とのつながりを深める一面も持っています。夜が更けるほどに盛り上がり、街全体が一つにつながったような熱気を感じられます。

初めて見る方でもその情熱と活気に心を奪われること、間違いありません。浜松まつりの醍醐味を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

浜松まつりを楽しむための観覧ガイド

浜松まつりを最大限に楽しむためには、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。初めて訪れる方も、リピーターの方も、この情報を参考に楽しいひとときをお過ごしください。

子供連れで楽しむポイント

中田島砂丘の凧揚げ会場は、強い日差しや砂埃が気になる環境です。お子様連れで訪れる際には、帽子・日傘・サングラス・日焼け止めなど紫外線対策をしっかりと準備し、水分補給用の飲み物を忘れずに持参しましょう。快適に観覧するためにも、万全の装備を整えることが大切です。

また、会場へのアクセスには、浜松駅北口近くのアクトシティや飯田公園臨時駐車場から出ている臨時シャトルバス「たこ直」の利用が便利です。会場周辺には一般車両用の駐車場がないため、公共交通機関を活用することをおすすめします。なお、シャトルバスを降りた後は会場まで歩くことになるので、歩きやすい靴を履いて出かけましょう。

祭り期間中、アクトシティ浜松では関連イベントやグルメ屋台が登場します。さらに浜松まつり会館では、祭りの歴史や文化について学べる展示が充実しており、シャトルバスの往路チケット提示で入館料の割引が受けられます。屋外広場では、大凧との写真撮影やミニ凧作り体験が楽しめるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

初めて訪れる人へのアドバイス

初めて浜松まつりを訪れる方は、事前にスケジュールを確認しておくことをおすすめします。公式サイトなどで祭りの開催日時や場所など各イベントの詳細を確認し、効率的な観覧プランを立てると良いでしょう。

凧揚げ合戦を観覧する場合は、中田島砂丘近くの観覧スペースが最適です。一方、御殿屋台の引き回しは、浜松市中心部の鍛冶町通りや広小路通りで観るのが一般的で、華やかな屋台を間近で堪能できます。各観覧エリアの混雑状況も考慮し、早めの移動を心がけましょう。

さらに、初子のお祝いに招待された場合は、簡単なお祝いとして日本酒やソフトドリンクを持参すると喜ばれます。ただし、贈り物を持参する際は凧揚げ会場ではなく、初子のお宅や公民館など適切な場所へ届けるのがマナーです。こうしたルールを守りながら、初めての浜松まつりを心ゆくまで楽しんでみてください。

浜松まつりに関するQ&A

Q:浜松まつりの開催期間はいつですか?
A:毎年5月3日から5日までの3日間です。

Q:浜松まつりはどこで開催されますか?
A:昼間の凧揚げ合戦は中田島凧揚げ会場で、夜の御殿屋台引き回しは浜松市中心部で行われます。

Q:浜松まつりの見どころは何ですか?
A:勇壮な凧揚げ合戦、絢爛豪華な御殿屋台引き回し、そして熱気あふれる激練りです。

Q:浜松まつりに参加するにはどうすればいいですか?
A:一般的には、参加している町内会に所属する必要があります。所属していない方も観覧を通じて楽しんでいただけます。

Q:浜松まつりの公式サイトはありますか?
A:浜松まつり公式ウェブサイトはこちらです。
http://hamamatsu-daisuki.net/matsuri/

Q:浜松まつり会館とは何ですか? 

A:浜松まつりの歴史や文化を紹介する資料館で、祭りの熱気を体感できる展示があります。

Q:天候の影響でイベントは中止されることがありますか?
A:強風や大雨など、天候によっては一部イベントが中止またはスケジュール変更になる場合があります。事前に公式サイトや天気予報を確認することをおすすめします。

Q:飲食物の持ち込みは可能ですか?
A:基本的には自由ですが、会場内では屋台や売店も充実しています。浜松の地元グルメを味わえる機会ですので、ぜひ楽しんでみてください。